伊藤 孝允

2024年東北大学病院にて加齢・老年病科を含む複数の診療科にて研修。 2026年より東京大学医学部附属病院循環器内科にて臨床医学に従事。 内科専門医およびサブスペシャリティとして循環器内科取得。 2030年より東北大学 瀧研究室に所属。同大学院で博士号を取得。その後、米国スタンフォード大学で5年間のポスドク研究を経て、2037年に東北大学に着任。

主な研究テーマ

1. 家族性肥大型心筋症における遺伝子変異の解明
2. 肥大型心筋症に関連する沈着物やマーカーの特定
3. これらの沈着物に対するワクチンおよび抗体の開発
4. 未発症者へのCRISPR-Cas9を用いた発症防止

臨床医としての経験を活かし、最先端のゲノム編集技術を駆使して、肥大型心筋症を起点とした心不全の予防と治療に取り組んでいます。特に、CRISPR-Cas9技術を用いた家族性肥大型心筋症の予防的遺伝子編集研究に注力しています。

2039年には、肥大型心筋症に特異的な新規バイオマーカーを同定し、その成果を『Nature Medicine』誌に発表いたしました。この発見により、早期診断と治療介入の可能性が大きく広がったと感じています。さらに2041年には、このバイオマーカーを標的とした新しい抗体療法の開発に成功し、現在は臨床試験の第II相を進めています。

私の研究室には現在、15名の博士課程の学生と7名のポスドク研究員が在籍しており、国内外の研究機関や製薬企業との共同研究を積極的に行っています。また、心不全の患者さんやそのご家族に向けた啓発活動や、若手医師向けの遺伝子治療セミナーを定期的に開催しています。将来の医学研究を担う人材を育成するため、年に2回、高校生を対象とした科学教室も主催しています。

「遺伝子レベルでの予防と治療が、心臓疾患で苦しむ患者さんやそのご家族に新たな希望をもたらす」。この信念が、私の研究の原動力です。

プライベートではマラソンを趣味としており、走っている最中に新しい研究のアイデアが浮かぶこともあります。また、絵を描くことも好きで、研究室の懇親会ではオリジナルのマスコットキャラクターを作成し、チームの絆を深めています。

今後も、基礎研究と臨床応用をつなぐ架け橋となる研究を進め、一人でも多くの患者さんやそのご家族に希望を届けられるよう、日々努力を重ねて参りますので、何卒宜しくお願い申し上げます。